こんにちは、Saoです。
日本と言えば「蕎麦」!というほど蕎麦は、日本の伝統食というイメージがあります。
みなさん、蕎麦はお好きですか?
この蕎麦って、いつから食されていたのでしょう?
そしてヘルシーな印象の蕎麦ですが、実際にはどんな健康効果があるのか、調べてみました。
そばの歴史
蕎麦の歴史は古く、蕎麦が食べ物として食されるようになったのは、奈良時代以前で、当時は今のように麺としてではなく、粒のまま粥にして食べていたそうです。
今のように「美味しく蕎麦を食す」といった感じではなく、飢饉などに備えるためのもので、食べ方としては粥の他に、粉にして練って作る「そばがき」や水で溶いて焼く「そば焼き」として食べられていたようです。
小麦粉の代わりにしていたんですね。
この頃の蕎麦は、まだ美味しいとは言えず、飢えをしのぐためのものだったので、富裕層や貴族社会では、ほとんど食べられていなかったそうです。
飢えを凌ぐ目的に「そば」???不思議に思いますよね。
でも、これにはきちんとした理由があるのです!
お米や小麦粉に比べ、蕎麦はやせた荒れ地でもきちんと育ち、種蒔き後、4~5日で発芽し、30~35日目頃に開化し最盛期を迎え、70~80日で収穫できるそう!(@_@)すごっ!
年に2回は確実に収穫できるので、その後起こる戦争や凶作などの時に備え、非常食として保存して、飢えを凌いだそうです。
蕎麦は、荒れ地でも収穫できる、心強い植物だったんですね!
余談になりますが、平成10年に福島県のとある古民家の屋根裏から、そばの実が発見。
なんとこのそばの実、御先祖様が子孫に対して、飢饉の時に食料に困らないようにという思いで残した、170年も前の、天保時代のそばの実だった!って話。
その後、この天保時代のそばの実を発芽させ、現在では幻の「天保そば」として山形で食べることができるんです。機会があれば、食べてみてくださいね!
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麺になったのは江戸時代から
現在の「蕎麦」のような形状になってきたのは江戸時代。
この頃に蕎麦を麺として食べるようになり「そばがき」と区別するために「そば切り」と呼ばれていました。
(画像は、そばがき)
江戸時代の蕎麦は現在のように茹でるのではなく、蒸していました。
蒸す理由としては、つなぎを使わない十割蕎麦は切れやすいので、切った蕎麦を蒸籠に乗せて蒸し、そのままお客さんにお出ししていたそうです。
ちなみに、つなぎを使わないのが「十割蕎麦」、蕎麦粉が8で小麦粉が2の割合で打たれた蕎麦のことを「二八蕎麦」と言います。
江戸中期、蕎麦屋が大人気!
江戸の初期では、蕎麦よりもうどんが人気だったそうですが、蕎麦の人気が高まってきたのは、江戸の中期から後期にかけてだそうです。
この頃には、江戸には数えきれないほどの蕎麦屋が増え、逆にうどん屋の数は減っていったそうです。
理由としては、二八蕎麦ができ、蒸すから茹でることが可能になり、本来の蕎麦の美味しさを味わうことができるようになったから。
加えて、蕎麦の人気を高めようと店側もさまざまな工夫を凝らし、蕎麦が茹で上がるまでの時間を、気の短い江戸っ子に、楽しく過ごしてもらおうと、酒を提供するようになったそうです。
昼間でも軽くお酒を飲みたい時そば屋に行けば、特に文句を言われることなく楽しめる!という理由で、蕎麦屋は大人気になったそうです( *´艸`)
この江戸時代中期という時代は、初期のように戦乱もなく、幕末のように外国船が訪れてくることもない、とても安定していた時代だったため、のんびり蕎麦屋で一杯!も可能だったんでしょうね~。
ホント、平和が1番ですね・・・。
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蕎麦は栄養素の宝庫!?
蕎麦には、ルチン・カテキン・コリン・食物繊維・タンパク質が豊富に含まれています。
ルチン
ポリフェノールの一種ルチンには、毛細血管を強くし、血流を良くする効果があり、
脳梗塞や心臓病などの血栓が原因となる病気の予防に効果的です。
他にも、アルツハイマー型認知症予防や糖尿病などの生活習慣病予防、ビタミンCの吸収を良くすることから、美肌にも効果があると言われています。
カテキン
こちらカテキンもポリフェノールの一種。
カテキンの抗ウイルス・抗菌作用により、ノロウイルスなどの感染性胃腸炎や、O-157予防に効果を発揮します。他にも食後の血糖値上昇を抑えるため、肥満予防に効果的です。
コリン
脂質の代謝や、コレステロール値の抑制に効果を発揮するため、高血圧予防に効果的です。
他に、肝臓に脂肪が沈着するのを防ぎ、腎臓の働きを助ける効果もあります。
他にもコリンは、脳の活性化に役立ち、記憶力の低下やアルツハイマー型認知症に効果的と言われています。
食物繊維
蕎麦には、食物繊維が豊富に含まれており、糖の吸収を緩やかにし、血糖値の上昇を抑えてくれる効果があります。
蕎麦に多く含まれるのは、「不溶性食物繊維」で、便通改善に効果を発揮し、整腸作用があるため、大腸ガンの予防にも効果的です。
胆汁酸やコレステロールを吸着し、体外に排泄する効果も期待できるので、脂肪吸収抑制効果や悪玉コレステロール除去にも効果的です。
また、胃腸内の掃除をしながらゆっくり移動するため満腹感が続き、食べ過ぎ防止につながることから、ダイエットに利用されます。
タンパク質
蕎麦には、筋肉を作る元となるタンパク質が豊富に含まれています。
このタンパク質量は穀物の中でもトップクラスを誇り、必須アミノ酸を含んでいます。
蕎麦は非常に良質なタンパク質を含んでいると言えます。
炭水化物
ダイエットの敵のように扱われる炭水化物ですが、蕎麦も炭水化物のひとつです。
同じ炭水化物であるうどんやパンは、小麦粉から作られています。
しかし、蕎麦は食後の血糖値上昇を防ぐ”低GI食品”であるそば粉が主な原料です。
つなぎとして小麦粉を使用する二八蕎麦でも、8割がそば粉から作られています。
これらのことから蕎麦は、比較的太りにくい炭水化物だと言われています。
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蕎麦はダイエットに効果的!
蕎麦には、ビタミンB1・B2が豊富に含まれています。
ビタミンB1は糖質の代謝を促し、糖質を効率よくエネルギーに変えます。
そしてビタミンB2には、糖質や脂質・タンパク質の代謝を助け、新陳代謝を促進する働きがあります。
ビタミンB1・2はダイエットに欠かせないビタミンです。上手く利用し、ダイエットに活かしましょう。
蕎麦には、消化酵素が含まれていて、蕎麦のデンプンは糊化温度が低く、水でも溶けやすいという特徴を持っています。
その為、蕎麦は温かくても冷たくても消化が良く、胃腸が悪い時でも胃にやさしい食材とされています。
体内の代謝酵素が活発に働くので、自然と痩せやすい身体に!ダイエットにも効果的です。
効果的に蕎麦の栄養を摂るコツ!
健康効果が高く、ダイエットにも効果的な蕎麦ですが、少し食べ方を工夫をすると、効率よく吸収することが出来ます。
蕎麦には、ビタミンAやビタミンCが含まれていないので、これらのビタミンが含まれている野菜(人参やほうれん草、赤ピーマンなど)を一緒に摂ると、ビタミンバランスが良くなります。
特にルチンはビタミンCと相性抜群なので、蕎麦を食べるときは是非ビタミンCを意識して摂りましょう。
大根おろしが添えられた「おろし蕎麦」は、ビタミンCと消化酵素が一緒に摂れるので、オススメですよ。
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まとめ
・そばの歴史は古く、蕎麦が食べ物として食されるようになったのは、奈良時代以前。
・麺になったのは江戸時代。江戸時代の蕎麦は現在のように茹でるのではなく、蒸していた。
・江戸中期、二八蕎麦ができ、本来の蕎麦の美味しさが人気に。
・蕎麦には、ルチン・カテキン・コリン・食物繊維・タンパク質が豊富に含まれている。
・蕎麦には、ビタミンB1・B2が豊富に含まれていダイエットに効果的!
・消化酵素の効果で、蕎麦は温かくても冷たくても消化が良く、胃腸が悪い時でも胃にやさしい食材。
・蕎麦には含まれていない、ビタミンAやビタミンCのものと一緒に摂ると効果的!
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